富士宮やきそばとは
富士宮やきそばは、静岡県富士宮市で古くから親しまれてきた郷土料理です。
一般的なやきそばとの大きな違いは、独特のコシを持つ「蒸し麺」、ラードを搾った後に残る「肉かす」、そして仕上げに振りかける「だし粉(いわしの削り粉)」にあります。
その歴史は戦後間もない頃までさかのぼり、市内の駄菓子屋やお好み焼店などで子どもたちのおやつとして親しまれてきました。長年、市民の日常食として愛されてきた味でしたが、2000年に富士宮やきそば学会が設立され、地域ブランドとしての発信が始まりました。
2006年・2007年には「B-1グランプリ」で2年連続グランプリを獲得し、その名は全国へ広がりました。現在では文化庁の「100年フード」に認定され、富士宮を代表する食文化として多くの人に親しまれています。
富士宮やきそばは、単なるご当地グルメではありません。
地元の製麺業者が作る蒸し麺、地域の食肉文化から生まれた肉かす、そして富士宮の人々に受け継がれてきた食習慣が一体となった、まさに「富士宮の食文化そのもの」といえる存在です。

富士宮やきそば
富士宮やきそばの特徴
1. コシの強い蒸し麺
富士宮やきそばには、一般的な茹で麺ではなく、一度蒸した後に冷却し、油でコーティングした「蒸し麺」が使われています。独特のコシと弾力があり、強火で炒めても麺が負けないのが特徴です。
2. 肉かすを使用
豚の背脂からラードを搾った後に残る「肉かす」を具材として使用します。香ばしい風味と旨味が加わり、富士宮やきそばならではの味わいを生み出しています。
3. 仕上げのだし粉
いわしなどの削り粉を仕上げに振りかけるのも特徴です。魚介の旨味が加わり、ソースだけではない奥深い味を楽しめます。
4. 水分を飛ばして炒める
蒸し麺のコシを活かすため、水を加えず、または最小限に抑えて炒めるのが基本です。香ばしく仕上がるのも魅力のひとつです。
5. 富士宮の製麺業者が支える味
現在も市内の製麺業者が富士宮やきそば用の蒸し麺を製造しています。それぞれに個性があり、店舗ごとの味の違いにもつながっています。
6. 戦後から続く地域の味
富士宮やきそばは、戦後の駄菓子屋文化とともに広まりました。子どもたちのおやつとして親しまれ、現在まで受け継がれています。
7. 店ごとに異なる味付け
使用するソースや具材、焼き方は店舗ごとに異なります。同じ富士宮やきそばでも食べ比べを楽しめるのが魅力です。
8. 地域全体で守り育てる食文化
富士宮やきそばは、飲食店だけでなく、生産者、市民全体、来訪者、市外の愛食者の皆様によって支えられています。
9. B-1グランプリで全国区へ
2006年・2007年のB-1グランプリでグランプリを獲得し、全国的な知名度を得ました。ご当地グルメブームを代表する存在のひとつです。
10. 100年フード認定
2022年、文化庁の「100年フード」に認定されました。富士宮市が誇る食文化として、その価値が評価されています。
富士宮やきそばの特徴 10箇条
「富士宮やきそば」の特徴は、麺のコシに代表されますが、その他にも「富士宮やきそば」である所以として10の特徴があります。
富士宮独自にその製法が確立した富士宮の「むし麺」を使っている
富士宮市内にある4つの製麺業者の麺を使用
鉄板にひく炒め油にラードを使用することが多い
動物性の脂なので時間の経過によって味が低下するので、持ち帰りの場合など、早めに食べることをお勧めする。その理由からか、最近では植物油を使う店も増えている
ラードをしぼった後に残る「肉かす」を具材としてほとんどの店で使っている
肉かすはサックリ軽く、ナッツにも似た甘味がある。肉屋によっても使う肉も異なるし、製法も若干違うので肉屋の腕の見せどころ
キャベツは富士宮産高原キャベツを使う店が多い
麺の食感に合わせて歯応えの良いものが好まれるので、水分が多くて春キャベツは向かない。富士宮はキャベツの一大産地でもある
多くの店がソースを独自にブレンドし、味を競っている
メーカーの品をそのまま使う店から市販品を混合するところ、ダシや果物など加えて調味する店まで様々だが、歴史的にウスターソースを使う店が多い。店によってはとんかつソースなどをブレンドする店もある。メーカーとしては、ワサビ印ソース、太陽ソース、火の鳥ソース、おたふくソースなどが代表である
富士山の恵み、美味しい水に誇りをもって調理に使う
富士宮が食材の宝庫なのは、富士山の湧水によるところが大きい。麺加工にも使われるが、ヤキソバの調理に際して麺の硬さを調節するわために使われる水も湧水を直につかっている店もある
削り粉、青海苔、紅ショウガが主なトッピング、具材は店により多様化する
削り粉は鰯が主。鯖も入ることもある。紅ショウガは地元ブランドの”ミカチャン”が最も多く使われている
※現在「ミカチャン」は神奈川県の秋元食品(株)が製造を継承
厚く大きな鉄板が肝心、強い火力で一気に焼くから美味しい
同じ鉄板を40年以上使っている店もあり、長年使い込んだ鉄板は油を吸い込んで上手く焼ける。鉄板と店主は一心同体の関係
店の人が焼く、お客自身が焼く、各店スタイルが違う
お客自身が焼くスタイルの店でも、初心者は焼いてもらうこと、焼き方を間違えるとせっかくの富士宮やきそばが台無しに
鉄板から直に食べる店、皿に盛る店、食べ方も店の個性
鉄板から直に食べるのが富士宮の伝統的駄菓子屋スタイル、唐辛子などをかけて食べればさらに美味しい
以上の調理方法を基本に各店毎に、味付け、焼き方、トッピングなど工夫しており、味わい、食べごたえもバリエーション豊富。ぜひ、すべての焼きそば店を網羅して欲しい!
主な受賞・認定等
- 第三回 しずおか観光大賞
- 第一回 B-1グランプリ 優勝
- 第二回 B-1グランプリ 優勝
- 第三回 日本イベント大賞 制作賞
- 地方自治法施行60周年記念大会 総務大臣表彰
- 外食アワード2010 特別賞
- 文化庁100年フード認定
取り上げられた主なマスコミリスト
- NHK
- SBS静岡放送
- 静岡朝日テレビ
- テレビ静岡
- 静岡第一テレビ
- TBS
- フジテレビ
- テレビ朝日
- 日本テレビ
- テレビ東京
- SBSラジオ
- 山梨放送
- 北海道放送
- 静岡新聞
- 日本経済新聞
- 朝日新聞
- 読売新聞
- 毎日新聞
- 中日新聞
- 日刊スポーツ
- 岳南朝日新聞
- 岳陽新聞
- 富士ニュース
- 週刊文春
- 旅
- 女性自身
- Dancyu
- 女性セブン
- 全国縦断 名物焼きそばの本
- PRIR
- まっぷる
- るるぶ
- 主婦の友
- 週刊女性
- 東海じゃらん
- Hanako
- saita
- 食彩浪漫
- その他多数
