【 富士山の日記念 ~世界遺産のまちづくり推進講演会~ 】

2015年2月23日(月)の「富士山の日」を記念して、世界遺産のまちづくり推進講演会が開催されました。
はじめに、東京大学名誉教授の月尾嘉男氏による「世界遺産と地方創生~富士宮市の行方~」と
題した講演が行われました。月尾氏は東京大学工学部建築学科卒の工学博士で、東京大学教授、総務省特別顧問、様々な方面での審議会委員等も歴任されました。東京大学定年後は世界各国を冒険し、世界遺産についても精通しています。
講演では、世界遺産登録後のブームは一過性で終わるケースが多いことや、国が主導の地域活性化策はことごとく失敗があった一方、地域の人々が自分達で掘り起こした伝統や文化に基づく素材でのまちおこしにこそ多くの成功例があることなどを紹介しました。
続いて、渡邉英彦富士宮やきそば学会会長がコーディネーターとなり、須藤秀忠富士宮市長を交えてのパネルディスカッションが行われました。渡邉会長は、富士宮市世界遺産のまちづくり整備基本構想策定会議議長にも任命されています。このパネルディスカッションで月尾氏は、ブームを牽引している女性にいかに関心を持ってもらうか、1番にしか興味を示さない人間心理に対しいかにしてナンバーワンになるか、また、リーダー1人の活躍ではなく全市民の参加がまちづくりには必要であると説かれました。