富士宮やきそば海外進出への道のり〜第一弾〜

おしらせ

市内の飲食店において「アメリカ向け富士宮やきそばの実食会」を開催しました

アフターコロナに向けて、沸々と再燃していた海外進出戦略“ミッション麺ポッシブル”を復活させるべく、今年から学会内にて海外戦略チーム(担当勝呂)を作り活動をスタートさせております。3月24日、この日は、アメリカの食品安全基準をクリアするよう製造された蒸し麺とアメリカ国内で流通しているオタフクソース数種を使用して調理し、関係者と実食しながら海外展開に向けた意見交換を行いました。現在シアトルに在住するメンバーもオンラインで参加し大変白熱した会となりました。

“いつの日かコロッセオでご当地グルメの世界大会を”

かつて、故・渡辺英彦前会長が積極的に海外マーケットに向けてPRを図り、2011年NY、2012年シアトル、2013年ローマとバンコクと、立て続けにミッションを行ってきました。“いつの日かコロッセオでご当地グルメの世界大会を”と夢を追いかけてきましたが、志半ばで逝去され、その後コロナの蔓延で世界は未曾有の事態に陥りました。観光立国である富士宮市も影響は甚大で、観光客の激減により閉店を余儀なくされる飲食店も続出。B-1グランプリも3年開催することができずイベント出店なども皆無。富士宮やきそば学会として活動することも久しくなりました。

2022年、徐々に行動制限が緩和されつつあった頃、文化庁より100年フードの認定があり、続いて10月には日本コナモン協会主催の全国鉄板会議が大阪で初開催され、再びメディアに取り上げられる機会が増えてきました。

円安の今こそ海外に出るチャンス!

そんな折、JETRO(日本貿易振興機構)が主導して「新規輸出100万社プログラム」が国をあげて大きく動き始めているという情報を聞き、「今こそ海外に出るチャンスだ!」という気運が高まり始めました。縁あってJETRO静岡の藤本センター長と親しくさせていただき、富士宮にお招きしてNPOとして市内の事業者様向けに「はじめての輸出セミナー」を開催。(記事参照:https://fujinomiya-honpo.com/events/867/) 富士宮やきそばの輸出についてもいろいろな専門家に相談しながら話が少しずつ前進し始めていました。

時を同じくして、シアトル在住の海外戦略チームメンバーの石川が約10年前経った今でもNYとシアトルの日本領事館と接点を持ち続けており、「海外渡航が緩和されたのち再び富士宮やきそば学会にアメリカに来てほしい」という声が現地であがっていることを耳にしました。これはもう、偶然ではなく必然なのだという思いで積極的にアメリカ出店計画を練り始めたのが2月半ばの頃の話。

YAKISOBAをメジャーなJAPANFOODに

当座の目標を、NYのマンハッタンにて毎月行われているJAPANイベントに出店することに設定。早くて5月の出店を目指して水面下で調整中です。手前味噌ですが、富士宮やきそばが美味しいのは間違いないので現地の方にも受け入れてもらえるはず。しかし、一過性のPRでは持続性が難しいので、どのようにブランディングし、どのように商流を開拓してマネタイズしていくか、ひいてはその先に「いつかMt.FUJIの町で本場のやきそばを食べたい」というインバウンド需要にどう繋げていくのか日本領事館の方やJETRO静岡の方とも意見を交わしながら進めております。

クリアしなればならない課題は山積みです。5月を目標に掲げていますが実現できるのかどうか際どいタイミングでもあります。しかし、それぞれの役者の「アメリカに行きたい」という思いが同じベクトルに向いていれば時間はかかっても実現できると思っております。“いつの日がコロッセオでYAKISOBAを”。私たちは日本のB級グルメのチャンピオンとして日本のコナモン文化を牽引していかなければいけないのです。

次回、“富士宮やきそば海外進出までの道のり〜第二弾〜”は2週間後発信予定です。